「『粛々と』という言葉は今後使わない」
2015年4月6日

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菅義偉官房長官は、四月六日午前の記者会見で、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に関して、「粛々と進めていく」との表現を今後使わない考えを示した。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

へ〜、そういえば、今までは、沖縄の知事とかが、移設をしないでほしいとかって言っても、とにかく、「粛々と進めていく」って言ってたかなあ。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

なんで「粛々と進めていく」って言わないことにしたんですかね?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

「粛々と進めていく」って言うことに関しては、沖縄県民とかからかなり反発があったらしいね。 沖縄県の知事も、「上から目線の『粛々』という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れ、怒りは増幅する」とかって言ってたみたいだし。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ、反発したくなる気持ちもわかるかなあ。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

「粛々と」っていうのはどういう意味ですか?上から目線の言葉なんですか?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

「粛々と」っていうのは、本来は、「静かでひっそりとしておごそかな感じ」を表す言葉らしい。 ただ、政治家の人たちが使う場合は、実際問題として、「誰に何を言われようが、こちらのやりたいことを黙って実行する」っていうような意味で使われてることが多いっぽい。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ、相手がやめてくれと反対してるのに対して「粛々と進めていく」って言うのは、 「お前が何を言ったって無駄だから。黙って実行するから。」っていう感じになるんじゃねえかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

うわっ、それはかなり高圧的というか、たしかに上から目線的な感じかなあ。少なくとも、謙虚な感じは全然しないなあ。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

う〜ん、たしかに、「自分の方が正しい」とか「自分の方が偉い」とか「自分の方に決める権利がある」とかっていう感じがするかなあ。 相手と対等な状況っていう感じはしないかなあ。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

まあ、菅義偉官房長官がどういう意味合いで「粛々と」っていう言葉を使ってたのかは正確にはわからないけどね。 もしかしたら全然違う意味合いで使ってたのかもしれないけど。 まあでも、違う意味合いで使ってて本当に言いたいことが伝わってなかったと思ったら、普通は、自分はこういう意味合いで使ってましたっていう説明をしそうかな。 そういう説明がないっていうことは、伝わってるとおりの意味合いで使ってたっていうことかな。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

「粛々と進めていく」ってやることに関しては、いいやり方じゃねえんじゃねえかなあとオレは前から思ってたなあ。 「上から目線」だとかっていうより、「相手がなんと言っても実行する。相手の話なんか聞かねえ。」っていうところが、駄目なんじゃねえかと思うんだよなあ。 そんなん民主主義じゃねえんじゃねえかなあと思うし、 自分の言ってることが良いか悪いか正しいか間違ってるかはともかく、自分が意見を言っても、何か納得できる返答があるどころか、何を言っても全く無視されて相手の好きなようにされるっていうのは、そりゃあ反発したくなるんじゃねえかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あっ、たぶんみんなそんな感じで反発してるんじゃないですかね。単になんか上から目線で嫌だなあっていうより、なんか勝手に相手の都合の良いようにされるっていう、奴隷みたいな扱いを受けてるっていう感じで、怒ってるんじゃないですかね。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

まあしかも、今の沖縄県知事って、去年(2014年)の11月に、「名護市辺野古移設に反対する」って言って選挙で当選したんだよなあ。 さらにその1ヶ月後の衆議院選挙でも、沖縄県の選挙区は、4つ全部、与党自民党の候補者は落選して、名護市辺野古移設に反対する候補者が当選してるんだよなあ。 衆議院選挙は全体では自民党が大勝した形になったけど、当選した人たちは、「名護市辺野古移設を進める」ってことを強くアピールして当選したわけじゃなかったと思うしなあ。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あっ、そうなんだ。それでこの仕打ちは、まあ納得いかなそうだよなあ。 民主主義ってなんだよって感じもしてくるんじゃないかなあ。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

ぼくとしては、「社会」っていうのは、「みんなが協力することで、一人では得られない価値を得ることができて、その結果みんなが得することができる。」 ところじゃないかなあと思ってて、「国」っていうのは、「社会」をうまく実現するための一つのやり方じゃないかなあと思うんだけど、そう考えると、国民が国の奴隷みたいになっちゃあ駄目なんじゃないかな。 国っていうのは、あくまで、国民が得するためのものだと思うし。一部の人だけが得したり、一部の人が損ばかりするような状況じゃ、損する人はその集団から抜けた方が良いと思うし、それじゃあ社会として成り立たないんじゃないかな。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

以前にこう約束したからとかっていっても、大事なのは、過去のことより未来のことじゃねえかな。過去は変えられねえけど未来は変えられるわけだし。未来のことを大事に考えるんなら、今の国民の意見はよく聞いてできるだけ尊重した方がいいんじゃねえかな。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

まあ、名護市辺野古移設に関しては、いろんな事情があって、そこに移設するのが国としては一番良さそうだという理由があるのかもしれないけども、それで国としてはどのくらいの得をすることができそうで、その分沖縄県の人とかにどのくらいの見返りを渡せそうで、それで沖縄県の人とかが納得しそうかとかを、今の状況に合わせてもう一度よく考えてみた方がいいかもね。今後できるだけみんなが納得できるようにするためにも。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

名護市辺野古移設の何が具体的に嫌がられてるかっていうのも、今の状況で一つ一つよく聞いてみた方がいいんじゃねえかな。なんかちょっとの工夫で不満を取り除ける場合もあるかもしんねえし。それから、移設して全てが悪いことばっかりじゃねえんなら、そういうところも丁寧に説明した方がいいんじゃねえかな。もしかしたら悪いとこばっかりをみんな偏って見ちゃってるかもしんねえし。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

う〜ん、なるほど。お互いが納得できる方法を、お互いが協力して丁寧に探していかなくちゃいけないですかね。社会っていうのは、みんなで協力してみんなが得する方法をみんなで考えていかなくちゃあいけないですよね。 どっかとどっかが敵対してたりしちゃあ駄目ですよね。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

ちなみに、どっかとどっかが敵対してる状態だと、どういう結果に終わったとしても、どっかにたくさんの不満とか恨みとかが残りそうな気がする。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ、単に、「粛々と進めていく」っていう言葉を使わねえようにしても、実際にやってることが今と変わらなきゃあ、たぶんなかなかうまくいかねえだろうな。


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