現代における環境問題、地球温暖化とは

2023年9月8日更新
ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

みんなができるだけ豊かに自由に有意義な人生を送れるかっていうのは、この世界の自然環境だとか地球環境だとかっていうのにも影響を受けますかね。空気とか水とか気温とか天気とかがみんなにとって害のあるものだったり暮らしにくいものだったりすると、みんな、良い人生を送りにくくなりそうですよね。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

そうだね。みんなにとって「良い社会」っていうのは、みんなができるだけ良い人生を送れるように、地球環境だとか自然環境だとかもできるだけ整えていくことができる社会じゃないかな。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

「環境問題」とかって言うと、昔は、どっかの工場から出た排水に有害物質が含まれててその地域の住民が病気になったりだとか、自動車の排気ガスとかで都会の空気が汚れててみんなの健康に良くなかったりだとか、そういういわゆる「公害」問題もけっこうあってみてえだが、近年のこの国では、そういうのはあまり無くなってきてそうかな。現状で「環境問題」って言うと、やっぱり地球温暖化の問題とかが一番大きそうかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

まあ最近の夏はめちゃくちゃ暑いですよねえ。まさに異常気象ですよねえ。このまま暑くなっていったら10年後とか30年後とかはどうなっちゃうんですかねえ。ちなみに、いわゆるゲリラ豪雨だとか線状降水帯だとかがしょっちゅう発生したり、強力な台風が変な進路で日本を直撃したりとかっていうのも、地球温暖化の影響なんですかね?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

雨を降らせる雲っていうのは海の水が蒸発してできる場合が多くて、海の水の温度が高いとどんどん蒸発が進んで集中豪雨だとか台風だとかの雲もどんどんできやすくなったりするようだから、そういうのも地球温暖化の影響はかなりあるんじゃないかな。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

ちなみに、地球が温暖化すると、他にも、

とか、さらにいろんな良くないことも起こりそうらしいな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

う〜ん、それはいろいろ暮らしにくい世界になりそう。多くの人が良い人生を送りにくくなりそう。ちなみに、地球はなんで温暖化してるんでしたっけ? なんか、「二酸化炭素」っていうのが良くないんでしたっけ?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

ざっくり説明すると、地球は常に太陽の光を受けてて、その光を吸収した地面とかは、光が熱に変換されて温かくなる。そうするとその後、地面から熱が伝わった空気とかも温かくなる。そうしていくと地球はどんどん熱くなっていっちゃいそうだけど、熱っていうのは、少しずつ、「赤外線」っていう、人間の目には見えない光に変換されていっている。赤外線は熱のある物質から基本的に全方向に発射されていくから、宇宙の方向に発射された赤外線は、他の物質に当たって吸収されたりしなければ、そのまま地球を離れて宇宙へ飛んでいく。そうして、地球は、常に太陽の光を受けていてエネルギーを受け取っていても、そのエネルギーの多くを結局また宇宙に放出することになってて、そんなに熱くはならないようになってる。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

ちなみに、テレビとかでたまに、「赤外線カメラ」の映像っていうのが出て、「この場所が特に熱くなってる」とか「ここに動物がいる」とかって言ってたりしますけど、あれは、熱を持ってる物質は石であろうが人間であろうが赤外線を出してて、熱をたくさん持ってる熱いものほど赤外線をたくさん出してるから、それをキャッチして映像にしてるってやつですね。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あ、なるほど。地球上にある熱っていうのも、赤外線っていうのになって地球からどんどん出て行っちゃってるんですか。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

ただ、宇宙の方に向かっていった赤外線でも、それが空気中の二酸化炭素に当たると、二酸化炭素はその赤外線の多くをいったん吸収してしまう。そして吸収された赤外線は熱となって、その熱はまたあらためて全方向に赤外線を放出する。そうすると、もともとは宇宙へ向かってた赤外線が、まあざっくり見てその半分くらいはまた地上の方に飛んでいくことになる。そしてまた地上を温めたりする。ちなみに、二酸化炭素は、太陽の光は吸収したりしない。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あっ、そうなるとつまりは、地球上の熱が宇宙に放出されにくくなるっていうことですか。二酸化炭素が空気中にたくさんあればあるほど、地球上の熱があまり宇宙に放出されなくなるっていうことですか。それで地球がどんどん熱くなっちゃうってことですか。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

まあ、表面的な現象としては農業用のビニールハウスだとか植物園の温室だとかみたいな感じになるんで、そうやって熱が逃げていかなくて温かくなるのを、「温室効果」とかって呼んでたりするんですよね。そしてその「温室効果」を発生させる物質を、「温室効果ガス」とかって呼んでたりするんですよね。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

空気中の二酸化炭素の量っていうのは、1万年前から250年前くらいまでは、空気中の物質100万個に対して280個くらいで安定してたようなんだけども、いわゆる産業革命の時代あたりから、1760年あたりから、人間が石炭とか石油とかを使うようになってから、どんどん増え始めたらしい。1900年頃には300個くらいになって、そしてここ五十年くらいとかはさらにどんどん急激に増えてて、今は400個くらいになってるらしい。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

えっ!? そんなに多くなっちゃってるの!? 数百年前の1.4倍くらい!? そりゃあ赤外線だかも二酸化炭素にバンバンぶつかりやすくなりますわなあ。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

それでもって実際、地球温暖化は、近年になってどんどん急速に進んでいってるようだな。それから、二酸化炭素っていうのは水にけっこう溶けやすい物質で、海の中の二酸化炭素の量も増えていってるようだけど、そうすると、サンゴとか植物プランクトンとかが成長しにくくなったりもしそうらしい。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

ちなみに、二酸化炭素と同じような感じで「温室効果」を発生させる「温室効果ガス」っていうのは、他にも、フロンだとか一酸化二窒素だとかメタンだとか水蒸気だとかいろいろあって、二酸化炭素よりも強い「温室効果」があるものとかもけっこうあるんだけど、現状ではそれらは、空気中の量がとても少なかったりして、環境への影響はあまりなさそうらしい。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

ちなみに、これから先はもうこれ以上二酸化炭素を増やさないようにできたとしても、もうすでに二酸化炭素がかなりたくさんある状態になっちまってるから、そのままだと地球温暖化はそれでもまださらにどんどん進んでいっちまうんじゃねえかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

えっ!? これ以上二酸化炭素を増やさないようにするだけでもなんかすごい大変そうなのに・・・? それはかなり厳しい状況・・・、というかけっこう絶望的な状況なんじゃ・・・。本当はもっと早く対処しなきゃいけなかったんじゃ・・・。う〜ん、それにしても、どうしてそんなに急激に二酸化炭素が増えちゃったんですかね? 二酸化炭素は減らせないんですかね?

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ現状、二酸化炭素を減らすのは、基本的に、植物の「光合成」に頼るしかなさそうかな。地下深くに閉じ込めるとかっていう方法とかもあるが、それはそんなにたくさんはできなさそうかな。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

植物は光合成で、6個の二酸化炭素と12個の水を材料にしてさらに光エネルギーを使って、いわゆる「デンプン」っていう、エネルギーを持った物質を作ってる。そしてそのときに、6個の水と6個の酸素分子も出てくる。

C:炭素
O:酸素
H:水素
CO2:二酸化炭素
H2O:水
C6H12O6:デンプン
O2:酸素分子
(酸素は通常、2つ組の気体で存在)

<光合成>
6CO2 + 12H2O + 光エネルギー

C6H12O6 + 6H2O + 6O2
コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

まあ表面的に見ると、6個の二酸化炭素と6個の水が無くなって、デンプンと6個の酸素分子が出てくることになる。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あっ、なるほど。それで、植物が光合成をすると、二酸化炭素が減って酸素が増えるんですね。そういえば「デンプン」って、学校の理科の授業でジャガイモを使ってなんか実験みたいなこととかしたような・・・。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

植物は、自分で作ったその「デンプン」が持つエネルギーを、自分の成長とかに使う。ジャガイモは自分で作ったエネルギーを根っこに蓄えたりもして、それが地中のジャガイモになる。動物はデンプンとかのエネルギー物質を自分で作ることはできないので、植物を食べたり他の動物を食べたりしてエネルギー物質を取り入れて、それをエネルギー源にして活動している。植物でも動物でも、エネルギー物質からエネルギーを取り出すときには、光合成のときとほぼ逆の化学反応が行われていて、そのときには酸素が減って二酸化炭素が増えることになる。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

ああ、なるほど、二酸化炭素とか酸素とかって、そうやって増えたり減ったりしてるんですか。まあ数百年前までは、その増えたり減ったりがうまいこと釣り合ってて、二酸化炭素の量も安定してたっていうことですかね。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

石炭とか石油とかっていうのは、植物とか動物とかの死骸が地中深くで長い年月をかけて熱せられたり圧縮されたりしたもので、量のわりにエネルギーをたくさん持つ、高エネルギー物質になってる。石炭とか石油とかを燃やしていくとそこから熱とかのエネルギーをどんどん取り出していくことができるわけだけど、物を燃やすっていうのも、「酸素を消費してエネルギー物質から熱とか光とかのエネルギーを取り出して二酸化炭素が発生する」っていう化学反応なんで、ここでも、酸素が減って二酸化炭素が増えることになる。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

ちなみに、石炭とか石油とか天然ガスとかっていうのは、そういう、昔の生物の化石みたいなものなので、「化石燃料」とかって呼ばれたりもしてますね。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あ、そういえば、動物の呼吸には酸素が必要ですけど、物を燃やすときにも酸素が必要なんでしたっけ。酸素がないと物は燃えないんでしたっけ。う〜ん、なるほど、それで、人類は産業革命っていうの以降、石炭とか石油とかをバンバン燃やしてエネルギーをどんどん取り出して使ってるから、それでいろいろ便利になったり豊かになったりもしたけど、二酸化炭素の量も劇的に増えちゃったわけですか。ちなみに、二酸化炭素が増えるときには、その分酸素が減ってるようですけど、酸素がそうやってどんどん減っていくのは大丈夫なんですか?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

空気中にある物質の割合としては、窒素が78%くらいで、酸素が21%くらいなのに対して、二酸化炭素は0.04%くらいだから、二酸化炭素の量が1.4倍になってそれと同じくらいの酸素が減ったとしても、全体の酸素の量としてはそんなに影響はないんじゃないかな。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

今のこの地球にはたくさんの国とかがあるけど、空気とかは国境とか関係なく流動しててみんなで共有してるようなもんだから、地球温暖化とかの環境問題は全地球的なみんなの問題だな。しかも、もうそう簡単には地球温暖化は止められねえし理想の状況にはなかなか戻せねえ状態になっちまってるっていう、かなり深刻な問題だな。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

う〜ん、地球温暖化の問題とかって、普段は目に見えにくいことも多そうだし、なんかいろいろ複雑だったりもしてよくわからないっていう人も多そうですけど、そうして見過ごしちゃってると、本当に目に見えてまずい状況になったときとかには、もういろいろ手遅れになっちゃったりしてるかもしれないですかね。



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